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水彩32へ

「炭住残雪」
この絵は、平成7年春に、大夕張の炭住街がシューパロダム堤防のかさ上げによって
ダムに沈み消える・・・ということをニュースで拝見、郷里がなくなる人の心境を思い
スケッチに行き絵にしたものです。この地域には最盛期に3万に近くの人が生活し、
小、中、高校もあり、大相撲の巡業もきたそうです。私が訪ねた時には、大夕張線も
小中高も廃校になり、転居先が気ままらない年老いた人だけが暮らしており、長かった
冬が終わり、引っ越し準備に追われている炭住街に、残雪が残りもの悲しさに包まれた
大夕張って感じでした。